オンタリオ州で一から運転免許を取得するプロセスが日本と違いすぎる。料金も公開!
前回のブログはで日本の運転免許をオンタリオ州のものに書き換える方法を紹介しました。(その記事はこちらから)このブログではオンタリオ州で運転免許を一から取るためのプロセスを紹介します。前回もお伝えした通り、日本の運転免許を取得してから2年以上経過していれば、もう一度カナダで試験を受けることなく運転免許の書き換えを行うことが出来ます。しかし、日本で運転免許を取得していない方はオンタリオ州で決められたプロセスを踏んで免許を一から取得します。
最短でも取得に2年!
トロントがあるオンタリオ州では運転免許取得プロセスは独自のGLS (Graduated Licensing System)に基づいていて、段階的に運転技術を学ぶ仕組みがあるのですが、本免許を取得するには最短でも2年かかるんです。日本だと合宿で2、3週間で取得できたり、免許センターに通ったとしてもスケジュールを詰めれば3ヶ月で取得できたりするので、オンタリオ州で運転免許を取得するのにかなり時間がかかることが分かりますよね。
免許取得プロセス
オンタリオ州では3段階のプロセスを踏んで本免許を取得するのですが、それぞれの段階をG1、G2、Gと分けられています。詳しく見て行きましょう!
1、G1ライセンスを取得
まずは筆記試験に合格するところから始まります。筆記試験に合格するとG1ライセンスをもらえます。筆記試験に合格すると、なんといきなり道路を運転することができるんです。日本で免許を取得したことある人なら想像できると思いますが、本当に危ない!笑
でも制限が決められていて、G1ライセンスで運転する場合は、G1を取得してから最初の12ヶ月間は経験豊富な本免許を取得して4年以上経過しているドライバー同乗のもとのみ運転することができます。しかし高速道路の運転はできません。
G1取得にかかる料金:$159.75 (2024年8月現在の金額。筆記試験代、G2実技試験代含む)筆記試験の追試代は1回につき$16
2、G2ライセンスを取得
G1を取得してから12ヶ月が経つと、実技試験を受けることが出来ます。実技試験では実際の道路で基本的な運転技術と交通ルールなどを見られます。これに合格すればG2が付与されます。G2ライセンスで出来ることは、経験豊富なドライバーを同乗させる必要はなく、車のシートベルトの数まで同乗者を乗せることができます。そして高速道路の運転もOKになります。
G2の追試にかかる料金:$53.75(2024年8月現在)
3、Gライセンスを取得
Gはフルライセンスなので、日本でいう本免許です。G2取得からさらに12ヶ月後に、最後の実技試験を受けます。ここでは高速道路の運転技術や、より高度な運転技術・操作を見られます。これに合格すれば無事G (本免許)ライセンスの取得完了です。
G実技試験にかかる料金:$91.25(2024年8月現在)
無事に合格すれば、運転免許発行代として$90を支払います。免許は5年間有効です。
以上がオンタリオ州で一から運転免許を取得するプロセスです。どの試験にもスムーズに合格できた場合でも最短で2年はかかるので、途中で免許を取るのを諦める人もいてるのが事実。また試験にかかる料金はあくまでも試験代なだけなので、試験官を予約するのにもお金はかかりますし、車を持っていなければ自分でレンタルする必要があります。なのでトータル$1500程度はかかると思っておいた方がいいです。
日本では免許センターで講習を受けられたり、試験官と運転の練習をしたりできますが、カナダでは試験官を見つけるところから全て自分でしなければならないので、少し不便ですね。あと、2年もかかると思うと少し気持ちが緩んで最初のやる気と勢いが消えてしまいそうなのも懸念ですよね。でもトロントで運転ができると都会から大自然へと楽しむ幅が広がるのでチャレンジしてみてください。もう少し詳しい情報はService OntarioのWebサイトか、Drive Test Ontarioで検索してみてくださいね。