中医学のじかん#1|頭が煮詰まった時こそ体を動かそう。「気を散らす」という知恵。海外生活はほんと山あり谷ありだからちょっとここに書かせて。
語る系のブログを始めてみたいなと思っていたのでチャレンジしてみます。固くなりすぎず、中医学の考えだったり生活の知恵、昔から今も実践されている健康に関することをブログで綴っていけたらなと思います。
頭が煮詰まった時みんなはどうする?
さあ、タイトルにもある通り。山あり谷ありな海外生活。実は私は今、不安とストレスに押しつぶされそうな状態。最近発覚した重大な問題を今この場で言うことはできないから、これは無事に解決できた時に言うことにしますね。
自分ではどうすることもできない問題が降りかかっている時や、困難な時に頭の中でぐるぐるぐるぐる考え込むことはないですか?考えても考えても解決策は出てくることもなく、不安な思考だけが強くなったり、起きることのない最悪な結末を予想してまた不安になっての繰り返し。
気分を落ち着かせるためにお散歩に行ったり、軽く運動する人も多いのではないでしょうか。私もこういった状況の時には必ず体を動かすようにしています。みんなが知らない間に実践しているこれ、実は最高の解決策なんです。心身ともにバランスの取れた自分でいるために運動が大切だなんてみんなが知っていること。もちろん食事を正すのは基本中の基本。でも今回のブログではなぜ運動が煮詰まった頭のリフレッシュにいいのかを中医学の視点で考えてみましょう。
まずはシンプルに考える。中医学の考え方
中医学で考えることは常にシンプル。体の中のアンバランスを見つけてバランスを整える。これが中医学のメインの考え方だと私は思っています。何かが体のどこかに集中してしまってたら、行き届いていないところに動かす。何かが過剰になっていたら減らす。足りなければ補う。動いていなければ動かす。生活習慣も同じ。この考えをもとに全ての状態を見ていきます。
キーワードは”気の流れ”
今回のわたしのようにネガティブなことばかりを考えている「ぐるぐる思考が止まらない状態」をこの中医学の考えに当てはめてみると、頭にいーっぱいエネルギーが集中し偏っている状態。この偏ったエネルギー(=中医学で言う”気”)を分散させ、また体全体に巡らせてあげる。これができるのが運動なんです。
なぜ運動で”気”を分散することができるのか?それは、中医学では”気(エネルギー)”は血と一緒に流れていると考えていて、私たちの生命活動を保っています。なので、簡単に考えれば呼吸をし、筋肉を動かし、血の流れを良くすることで同時に”気(エネルギー)”の流れを良くすることにも繋がるんです。
気の滞りが長引けばゆくゆくは他の場所に不調が出てきたり、もっと長期になればいずれ病気の原因になったりもしかねません。なので頭が煮詰まったときは体を動かして、他の場所にも均等に”気”を流してあげることが大切なんです。
ここで出てくるのが『気・エネルギーってなに?』っていう疑問ですよね笑。西洋医学にはない考え方なので理解しづらいと思いますが、中医学で人間のWellnessを見る際に必ず必要な考え方の一つです。気(エネルギー)については 中医学のじかん#2 で話しています!
ガッツリな運動でなくてもいい
運動は気血の巡りを良くする最高の方法なんですが、別にトレーニングウエアに着替えてガッツリ運動でなくてもいいと思います。簡単なストレッチ、ガーデニング、クッキング、掃除などもおすすめです。ポイントはとにかく体のどこかを動かしてみること。
たとえば、軽いストレッチをするだけでも気分がスッキリしますよね。ガーデニングを楽しむことで、自然との触れ合いを感じながら体を動かすことができます。クッキングは、食材を買いにスーパーへ行ったり料理をしながら手を動かすことで意識せずに運動ができ、健康的な食事の準備も一石二鳥です。掃除は家の中をきれいに保ちながら、自然に体を動かす良い機会です。日常の中で無理なく体を動かす習慣をつけることで、心身の健康を維持することができるでしょう。
健康な心身を保つために運動が良いのはみんなが知っていることですが、今回は中医学の観点から考えてみました。この考え方が役に立てば嬉しいです!